水害に遭遇しました。

6月に台風による水害に遭遇しました。

私の住んでいる埼玉県某所は過去何度か水害に見舞われているのですが、その都度行政の治水対策も充実してきたはずでした。

自然の猛威が人間の知恵を上回ったということでしょうか?


そもそも季節外れの台風の報に少し嫌な予感がありました。

事前に台風の猛威が喧伝され、対策に入念な時のほうが以外と被害なく拍子抜けしたりするのですが、大型とはいえ人々が身構える前のこの時期の台風到来に一抹の不安があったのです。

とはいえまだ梅雨にはいったばかりの6月、具体的な危機意識を持ちあわせるまでには至りませんでした。


その日朝10時からの仕事を夕方7時ごろに切り上げて、8時すぎに食事。

雨は時折強く降り続いてましたが、たいして気にもとめませんでした。


「この降りだと道路が少し冠水しそうだな」


家のある地域は比較的標高が低く、豪雨となると家の前の道路が、しばしば冠水する事がありました。

が、この時点ではそんなに切迫感はなく。

食事を終えくつろいでいると、雨脚の強さがようやく気になりました。


ここに至っていつも確認する国土交通省の河川水位のサイトを確認、予想以上の水位の高さに驚き、以後河川の状況と降雨予想を見守るためにパソコンに釘付けに。


ちなみに私は普段使用の車にトヨタBb(NPC31)、趣味車にトヨタスープラ(A70)という2台体制、スープラは自宅シャッター内ガレージに、Bbは近隣の駐車場を借りてという状況でした。


近隣の駐車場は比較的標高が高い場所と不動産屋に聞いていたので、心配は自宅と自宅に止めてる車のほう。

自宅は道路より区画が高いもののガレージ部分は道路の高さに近く、床下浸水となるとガレージが水没することになります。


ガレージ内には引き出し収納や、平置きした荷物などがあり、そうなると非常に厄介な事態に。

万一床上浸水となると住居のみならず、車にも多大な影響がでる事間違いありません。

刻々と変化する風雨にやきもきしながら見守る状況が続きました。


雨脚は深夜まで強弱しながらも降り続き、道路は早々と冠水、徐々に水位が上がってくる事態に。

家の外を見渡すと歩道を飲み込んだ水が我が家の敷地を侵食、ガレージに少しずつ確実に近づいていく。


これは・・・と思い、ガレージの引き出し収納から荷物を出し、居室部分へ移送開始。

ところが水位の変化が予想以上に早く、深夜0時すぎにはシャッター内に到達、あっという間にガレージ水没となりました。

幸いなことに午前2時頃には雨脚も弱くなり、3時に最大水位に到達。その後しばらくはそのままの状態に。

やがて夜が明けると急速に水が引いて行きました。


浸水の程度はというとガレージ内の車のホイールリム上数センチというところに留まり、まずは車に影響がなさそうで安心。

住居部分はというとガレージの他に玄関が冠水、いわゆる床下浸水の状態となりました。


そして室内はガレージから避難させた荷物で大変なことに。

また避難が間に合わず、やむを得ず水没させた物品もちらほら。


「これは面倒なことになった」

そう思いながら水がガレージから完全に引くまでは何も手を出せず、ただ見守るのみ。

仕方ないのでしばらく仮眠をとることとしました。

このとき時間はすでに午前10時すぎ。さすがに24時間一睡もせず対応にあたるのはキツい。

やがてそろそろ夕方という頃に目が覚め、片付け作業実施を決意、まずは買い出しのために、もう一台の車の止めてある駐車場に向かいます。

この時間になると道路の水は完全に引き、嘘のように普段の街に戻ってます。


水が出るのも早いが、引くスピードもなお早い。

それがこの街の浸水被害の特徴です。

ただここまでの規模の水害は滅多なことでは起きないのですが。


駐車場に近づくにつれ、いつもと違う光景に違和感を感じ、やがてすぐ、その違和感の正体に気づくこととなりました(続く)

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