車のこと


トヨタスープラという車に30年以上乗ってます。

最初の車は2016年に事故廃車。

今の車は2017年春に入手した二代目。

納車まで20ヶ月かかりました。

その後もたびたび長期入院。トラブルが絶えません。

思えば最初の車もトラブルが多く、入手(1990年)1年後から徐々に故障が発生。

3年目には3ヶ月に1回くらいの割合で問題がおきました。

その頃は仕事の都合で栃木県に住んでおり、仕事現場まで長距離通勤+週1日光などで、年3万キロという走行状況。これが4年ほど続きました。

オイル漏れ・パワステ・雨漏り・エアコンなど様々なトラブルが発生したことを覚えています。


自分で車の修理をする必要性を感じたのは今から15年ほど前。

メーターの不具合で部品がなく、ディーラーから修理を断られたこと。

この時点で車のオドメーターは軽く30万kmを超えてました。

やむなくヤフオクで部品を探し、懇意にしているガソリンスタンドに作業依頼。

この時どこかトラブルの相談ができる、専門性の高い整備工場の必要性を実感しました。

また各種スイッチの接点不良やリレーの交換など、軽微なトラブルのたびに整備依頼するのも大変なので整備書を入手し自分で直すようになりました。

ここ最近では乗るたびに必ずトラブル発生、整備というサイクルになっております。

下手をしたら乗る時間よりも修理のほうが長い事も。

まるで苦行を歩んでる感あります。


「あなたはなぜその車に乗り続けるの?」


ここ数年出先で声をかけられた時、よく聞かれる質問です。

たびたび厄介ごとが起こる面倒くさい車である事を一通り説明すると、必ず返ってくるこの質問。


その車を維持しつづける情熱は如何なる物なのか?


「慣れてるから」「少しばかりスペアパーツを持っている」「多少知識あっていじれる」などなど。

色々答えをひねり出すのですが、それは消極的な意思表示でおそらく質問の答えとは違う。


「あなたはこの車が大好きなのですね?」


問われている意味はそういう事で、そう言われるとすぐ答えが出ずう~んとなってしまう。


基本私は車が好きで、いろんな車に興味があります。

憧れても手が出ない車、維持が難しそうだけど惹かれる車、すばらしいスタイルで眺めるだけで満足な車とか、「好き」を考えるといろいろな車が頭に浮かびます。

勿論、自分で所有している車な以上嫌いなわけはないのですが、様々な妥協の上購入に至った経緯もある。

それは予算的な制約とか実用性だったりするのですが。


例えばフェラーリ512TRという車があって、たまにすれ違うとたちまち心を奪われ、いつまでも目で追ってしまう。

圧倒的な存在感というか、強く惹かれすぐさま虜になってしまう魔力。

そうだ、そういう車こそきっと正真正銘の好きであるのだと。

そう考えると自分の乗ってるこの車はなんなのだろう。

少なくとも嫌いじゃないし、良いところ、気に入ってるところもあるし、何より落ち着くししっくりくる。

車庫入れは一発で決まるし、リアシートに荷物も置けるし、そこそこ大きいラゲッジスペースもある。

修理から戻ってきて久々に乗るとやはりテンション上がるし、「そうそうこの感じ」という安心感もある。

壊れても自力で直せた時は達成感もある。

修理が長引くと千秋の気持ちになる事も。


「それはつまるところ、やはり好きということなのでしょう」


質問者から図らずそう言われると、反論の余地はなく。


「やっぱりそうなんでしょうね」と答え、苦笑いする日々なのです。





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